2008.01.22
第7号 京都駅裏の「新福菜館 本店」
MKタクシーの青木社長と月刊『美楽』のデザイン打ち合わせの為出張。京都駅を降りた。東京の寒さとは異なり、寒さが道路の表面から体全体に這い上がって、つくづく骨の中までコツコツ凍えている。
「25分間があるから、何か熱い麺でも食べましょう・・・・」
CXOパートナーズ社長の齋藤さんとMKタクシーに乗り込んで、運転手さんにご案内頂いたのが「新福菜館 本店ラーメン」だった。
携帯電話で撮影したので、果たしてこのラーメンのルックスが圧倒的に魅力的で質感といい、色といい、ドスのきいたシンプルさといいうまく表現できているか解らない。
口にしてみると、想像していたより淡白であっさりして毎日食べても苦にならない程、くどくない。
チャーハンは、所謂典型的な焼き飯で、器の上でほぼどす黒に近いこげ茶色のライスを見て、一瞬ぎょっとするのだが、一口食べることに後ろ髪を引かれる恋愛のように艶かしい。油とソースのバランスだなぁ。
齋藤さんと私は、すっかり唇を悩殺され生麺とスープをお土産にしてもらった。
店を出るときに、思わず足を滑らせそうになった。ラーメンの湯気が、フロアを油っぽく敷きつめて・・・・・
そう言えば、こんなツルリとした足の裏の感触も、味の証明なのだ。