2008.04.18
第20号 アントニオ猪木さんとレコーディング
アントニオ猪木さんと3年ぶりに仕事をした。これまでもたくさんの格闘家からボクサーまでキャラクタービジネスをプロデュースしてきたが、やはり猪木さんは”巨星”である。
昭和30年代の後半から、50年以上も様々な話題を提供し、我々を楽しませてきてくれたその才能と想像力とビジネスセンスの良さは未だに健在で、今後とも猪木さん以上のタレントはおそらく現れないのではなかろうか。
携帯電話の仕事でこの日も
「元気ですか!! 1・・・・2・・・・3・・・・!?」
を、収録したのだが、この言葉を誰が言ったとしても、音にも絵にもならないはずである。
猪木さんはきっと、絶対に永遠なのである。
2008.04.17
第19号 月刊「美楽」5月号発行
『舞芽』
液晶テレビから、携帯電話まで大手家電メーカーの事業の撤退が相次いでいる。消費者の変化への対応の遅れや、短期的に成熟した市場に、無防備に集中し過当競争が行われていることが原因である。
21世紀を過ぎて、ほとんどの企業が生産性の向上のためにリストラを行ったが、日々変化、減少縮小していく市場に対応するのが、精一杯の状態でもある。ヒット商品を誕生させても、ほんの一年で終わる。
生き残りサバイバルレースは、中長期的な視点を無視して、近視眼的に利益を追求すればするほど、我々消費者には必需ではない付録的な、邪悪な商品が配列する。
今年の春は、人間や地球に“百年後も貢献するような商品”は、発芽したのであろうか。
日本の美しい庭は、その芽が舞うこともなく、夥しく腐敗した食品偽造問題や、詐欺的な商品のニュースばかりに埋もれているような気がしてならない。
2008.04.02
第18号 安藤勇寿先生とADKの大芝さんとを、編集してみたいと思った
安藤勇寿先生とADKの大芝さんとを、編集してみたいと思った。安藤先生には、今年の1周年にあたる「美楽」7月号から、表紙の絵をお借りすることとなっている。
お陰様で、雑誌のスポンサーも少しづつ集まってきているし、「美楽」を手にした読者の方々からもお褒めの言葉を頂きはじめた。
大芝さん(ADK)は、博学の営業責任者であるが、特にこの人の相撲に関する知識は、百科事典のようである。
一方、安藤先生は美術館のある栃木県の山間で、春夏秋冬を素材にした少年の絵で今の日本を癒してくれる。
「もし、国技館に安藤先生をお連れしたら、どんな絵になるのかな」
僕は、こう考えていた。