DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2013.10.24

第36号 「美楽」飛脚くん15歳 高校1年

 「美楽」飛脚くん15歳 高校1年。
 日本の将来は、決して明るくもないし、恵まれてもいないし、そんなことはもうすべての国民は承知の上だと思う。
 がしかし、次世代を背負って走る人材も少なくはない。この飛脚くんは、今様に言う建築とデザインを勉強している少年である。好きなものは、寿司のつぶ貝。台風27号の激しい雨のなか、月刊「美楽」のスポンサー見本誌を彼の足で運んでもらうことにした。

 何でもかんでも、早ければ良いというものでもないし、軽ければ伝わるというものでもない。日本という国は、軽くて早いものを追い求めすぎたのではないか。不動産の契約書や、株券や、紙幣や、ただでさえ薄っぺらなものが、さらに、数字となって舞い戻り、国民はただ茫然とその喧噪を眺めているだけである。

 ちなみに、毎月20日に飛脚くんは、東京の街を走る!




2013.10.23

第35号 カーコンカップ東日本大会開催

 台風27号と28号のはざまを縫って、千葉県木更津市のきみさらずゴルフリンクスに160人ものゴルフ好きが集合した。
 このコースは、ピート・ダイ設計の難コースで、フェアウェイのうねりやグリーンまわりのバンカーの深さや当然、グリーンのアンジェレーションを考えると、一般プレーヤーのコンペにはふさわしくないのだが・・・。
 
 プロのトーナメントでも、結局最後はパターの勝負である。つまり、グリーンを比較的簡単にすることで、このトーナメントの進行がスムーズに行われるように工夫した。台風による小雨と強風とを意識したにもかかわらず、天気は秋晴れ。14番のティーグランドからは、スカイツリーがおぼろげに見える。この快晴微風の中で、前代未聞のことが起こった。表彰式の司会をお願いしたゴルフトーナメントプロデューサーの戸張捷さんも驚かれていた。なんと、二人もホールインワンが出たのだ。しかも・・・である。そのうちの女性の一人は、最初の1打が入ってしまったのである。

 和気あいあいとした表彰式は、戸張さんの司会により、あたかもプロの表彰式のような雰囲気にかわり、この大会のプロデューサーでもあるカーコンビニ倶楽部の林社長も参加者全員の満足度にほっとされていたように感じた。

 企業はイベントスポンサーになることを冠スポンサーというのだが、このイベントのようにスポンサーのあたたかい血を感じるイベントがいい。テレビで、視聴率の高い何万人も集客したイベントも度々行ってきたが、記憶に残るイベントは、意外と数が少ないのだ。





2013.10.21

第34号 月刊「美楽」2013-11月号

『イチロー』

 鈴木一朗選手をカタカナ三文字でイチローと名付けたのは、(故)仰木監督であるが、今日のイチローのステイタスを予測できた人は、イチロー自身しかいなかったのであろうか。
 以前、彼をシンボルにした携帯電話をプロデュースしたことがあるが、そのときにはまだ大リーグで首位打者をとり、世界で一番の安打製造機としてまだ先の見えない頃でもあった。
 日本人の持つ忍耐力と緻密さと持続力と自分に対する誠実さは、今やその逆をいくアメリカ人の精神的支柱にもなりはじめている。加えて、彼ほど、美しく、高齢化していくスポーツ選手は見当たらない。