DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2005.10.23

第10号「浪速の3兄弟は、日本を救う」

金平桂一郎氏(協栄ジム会長)からスパーリングをお見せしたいと連絡が入った。

 協栄ボクシング・ジムに、(30年に1人の逸材が3兄弟分合わせると、100年に一人とも思われる)・・・・亀田3兄弟が移籍してきた。大阪(浪速)の西成で、父史郎さんが開発した全く独自の練習方法でスーパー・サイボーグ・格闘家として鍛錬された興毅君(19歳)、大毅君(17歳)、和毅君(14歳)である。

 僕が具志堅さんや、鬼塚さんの世界タイトルマッチをお手伝いしていた頃と比べると、現在のボクシング業界は極めて脆弱。要は、世界級の選手が育たないのだ。この時代にボクサーと言うストイックな職業を目指す若者が少ないのは、当たりまえだが、それ以上に”若者のこころ”が変化してきている。

つまり正正堂々と戦わなくなった”日本の大人たちが一番の要因。裏側でずる賢く、政略的に、金と権力の力で利権を手に入れるのが勝ち組といわれる。そして”賢い”人たちは、決してボクサーのように血や汗を流さない。流した血や汗を人に売買するために、リングサイド(ポータル)を陣取っているのだ。

 僕は、どんなことがあっても、この3兄弟を応援して行こうと思っている。
亀田3兄弟に触発されて”真正面で打ち合う”ことの潔さを感じた若者が少しでも評価されるように!





2005.10.23

第11号「嵐山の艀」

嵐山西武グループの経営の一角を担う大橋さんのご招待で、久々猛暑の嵐山を訪れた。

琵琶湖のほとりのプリンスタワーで一泊し、翌日杉田ゴルフ場で親善コンペを・・・・というお電話を頂いたので、時間があったら湖に流れ込んでいる川の上流にもあたる嵐山で「鴨のお鍋」を食したいとずうずうしくも、無理をお願いした。

嵐山に近づく道は、修学旅行のバスや観光タクシーが狭い道を塞ぐのでいつも必ず渋滞になる。
このイライラから解消されて、のんびりとした艀で料亭に向かうと、気分は180度変わる。東京の分刻みで動いている時間軸がほぐれてくる。すると食欲も一層増すのだ。