DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2009.10.21

第36号 讃岐うどん屋「おぴっぴ」

 西新橋の讃岐うどん屋「おぴっぴ」は、20歳の後半によく通った。
 リクルートがまだ銀座にビルを移す前の話。当時から、居心地のいい会社で、仕事があろうが、終わろうが、日曜日でも祝日でも、とにかく大学のクラブの部室のような雰囲気で、みんなが会社で、溜まっていた。

 夜になると、ビルの裏手にあるこの「おぴっぴ」で夕食を食べた。
あの頃は、ダイエットなんて言葉は無かったし、ましてやメタボなんて肥満体を中傷し批判するワードも無かった。

 そう・・・・・薬品市場が広告市場に侵食される以前の話。思い起こせば、僕の歯も20数本健全に、白く輝いていた。

 この日のうどん・・・・・”懐かしい”を通り越して、何か明日の”エネルギー”をすすったな・・・シュルシュルッ・・・・・




2009.10.20

第35号 月刊「美楽」11月号

『凍てつく夜』
 星が流れる音がしたので窓から空を見上げると、凍てついた夜空にたくさんの星たちが何かぼそぼそ、こそこそと呟いている。僕は星を一つずつ手の平に集めて、湯船につけてあげた。
 
 冷たくなったたくさんの星を湯船につけると、再び輝き始め、北の空に元気よく飛び出していった。
 「あったかくなったよ・・・・」