DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2014.04.24

美楽せんべいを試作した

 日本には、一年間をほぼ5日ごとに分ける72候という季節がある。春夏秋冬に分けて、四季と言われているが、短い中にもそれぞれに美しい72の季節がある。それでは細かすぎるということもなかろうが、かたや一年を24候の季節として24節季と表現するパターンもある。

 会社に来て頂くお客様にいつもはどらやきをお渡ししている。そこそこ日持ちもするし、和菓子なので体にも良い。

 4月の第5週は、「牡丹華咲く」節句である。
 本来、この時期のお土産は、わらび餅か、花見団子でなければならない。が、しかし、毎週お土産を買ってもいられないので、この美楽せんべいは、猛暑が始まる7月から秋にかけてお持ち帰って頂こうと思っている。
 浜離宮の蓮の花が満開になる池のほとりで、“さくっ”と召し上がっていただくのが良いかもしれない。





2014.04.20

月刊「美楽」2014-5月号

「ワールドカップが始まる」

 世界32カ国が参加する2014年 FIFAワールドカップ(第20回)の開幕が近づいている。
 期待される日本代表選別された選手のうち十数人が海外のクラブチームに所属するという顔ぶれになるだろう。
 ゴルフでも、野球でもテニスでも、海外に出れば出るほどそのスポーツの本質に触れ、そして本物の選手と戦うことで日本での評価軸とは異なり、選手たちは自分の実力を再認識することになる。そこで、もっとも大切なのは、細かい技術や立ち振る舞いではなく、子供の頃から気づき上げられた国際的選手との精神力の差なのである。





2014.04.18

新人女子プロゴルファーの倉田珠里亜さん

 倉田珠里亜さんは、果たして強いのだろうか?
 
 ゴルフ・トーナメントプロデューサーの戸張捷さんから彼女を紹介してもらったとき、その疑問はほどなく解消した。
 日本でゴルフをプレーする女性の数は、約40万人程度と言われているが、その中でいわゆる女子プロとして、ゴルフを職業とする女性は約1000人。メディアに登場し、話題にのる女子プロは、戦後70年を数えたとしても、おそらく30人から40人に満たない。全米女子オープンを制した樋口久子さんや、世界の賞金王に輝いた岡本綾子さんをはじめ、一流のプロには最小公約数的な必要条件がある。それは、ゴルフ以外見えなくなるという集中力というよりは、必要のないありとあらゆるものを排除する能力と、人生に対するある意味でのふてぶてしさが大切なのだ。
 今、話題に上っている宮里選手や横峯選手・・・が“女子プロの伝説”というトロフィーに名前を刻むかどうかは、別として、記憶に残る選手になるには、まだまだ努力が足りないような気がする。

 男子プロも女子プロもトーナメントの賞金で生活していけるのは、ごく僅か20名程度であろう。試合にでると、宿泊費も交通費もキャディへの手当も、さらには、トーナメントへの参加料金、無論、道具費など、年間経費が2000万円程度かかるため、プロにはどうしてもスポンサーが必要なのである。もちろんスポンサーはお金を出して口を出さないのが好ましい。さらには、その選手の成長を長い間見守る器量も必要である。
 カーコンの林さんは、倉田珠里亜選手にとってもっとも相応しいスポンサーではないかと思う。近い将来、カーコンの店頭で、倉田珠里亜選手の「祝・初優勝」というのぼりが、はためく日がくることを願っている。





2014.04.07

日刊ゲンダイの裏の桜

 この時期になると、東京のあちらこちらというよりも、ほぼどこの空き地にも桜の花が咲く。
 桜の花びらが開花するのは、その年の元旦の温度から累積し、ある一定の温度を越えると自動的に且つ機械的に開花すると唱えている学者がいる。その科学的根拠は別にして、人もまるで桜の花びらのように、一斉にその成果を競い合う事で傷つけあっている傾向がこのところ甚だしく目立つ。
 
 花見によく集うのは、ソメイヨシノである。しかしこの桜には少し問題点がある。山桜は、ほぼ3日から7日で一斉に開花し、一斉に花をつけ、顔を見合わせたようにほぼ同時に落下する。ここまでは良いのだが・・・これを人間の命に例え、さらには誤った武士道と交じり、まるで美しく散るのが生き様のように唱える政治家や、軍人や、宗教家がいる。
 私はその意味で、ソメイヨシノはあまり好きではない。山桜のように、しぶとく、散漫に、時にはしおらしく、浪々と好き勝手に咲くのが本来の命のあり方ではないかと思う。
 人は、群がることで影響しあい、失う物の方が意外と多いのではなかろうか。