DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2014.08.20

月刊「美楽」2014-9月号

キャロライン・ケネディ

 キャロライン女史の姿を最初に私たちが見たのは、1963年の彼女の父の告別式の映像で、心を打たれた人も多いと思う。オバマ大統領の対アジア戦略の切り札として、日本大使館に訪れてから、被災地での救援活動から米軍基地の問題まで幅広く主案を発揮している。
 私も彼女の一ファンであるが、それは彼女の政治活動についての関心ではなく、10代の頃、彼女の1枚の絵を買ったことからである。その絵がアメリカに対する向学心に火をつけてくれた感謝の気持ちからである。





2014.08.10

江戸川乱歩と金魚

 アートアクアリウム2014 ―江戸・金魚の涼―が開かれている。
 金魚というと、夏の風物詩でもあったが、最近とんと見かけなくなったのは金魚売りである。
 数年前、大手コンビニエンスチェーン店で、当時としてはかなりメディアが大騒ぎ(生き物を売るということ)したが、やどかりを販売してもらったことがある。弁当を買いに来たお客さんが、何匹かやどかりを買って帰るということが画期的な企画であったが、なにより100%マニュアルされた店頭で、生き物を扱ってもらうということが面白かった。

 江戸川乱歩の鯉をテーマにした映画作品のプロデュースを依頼されている。鯉は、金魚とは違い、ハードボイルドでミステリアスなせいか、小説や映画のテーマになりやすい。一方金魚は、視覚的にも精神的にもきらびやかではあるが、どちらかというと景色の中の花びらのようでもある。よって、このような写真にして美しいものは金魚ということになる。