DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2001.02.21

誕生日。春の風が吹き始め、今ごろ、沖縄のリンケン君の庭にはそろそろ桜だよりが到着する。

誕生日。春の風が吹き始め、今ごろ、沖縄のリンケン君の庭にはそろそろ桜だよりが到着する。
本日は、朝から大騒ぎ・・。免許証の期限が本日で切れる。鮫洲の試験場にTELして

まずは免許証の更新手続きの確認、講習の有無、そして来週へと延期の申請。
青い空に、12度と言う温度、散歩日和にもかかわらずばたばたしている。誕生日と言う意識は殆ど無く、僕の周辺がお祝いムードなのに、いつものように僕は今日も3年先をみて夢遊病状態。従って、体全体で”お祝いの声”にお答えできない。天の邪鬼は少年時代からの事で、昔から誕生日は照れくさいか、ピンとこないかのどちらかだ。

夕方に掛けてなんと橘君と木更津の「竜宮城」なる温泉スパへ・・・。といっても車で30分、アクアラインを抜けてあっという間のドライブ。東京湾は横からの西風が12Mも吹いていて、露天風呂は震えるほどに寒い。体全身に塩を塗りたくり、ついでに顔も白くなるぐらい岩塩を塗ったせいで流れ出る汗が濃度80パーセントの塩水とかし、目が開けられない。しかい浸透圧のおかげで全身がツルツルになり、楊貴妃のようだ。

昔、よく通っていた東京温泉のオーナーと会食。久しぶりに三井アーバンホテルの棟方にお邪魔した。スポーツ選手をたくさん契約しているサイトがあるというので来週紹介して頂く事になった。1日が慌ただしく過ぎた事もあり、銀座の喧燥を逃げるように東京プリンスのウィンザーでグリーン茶を一杯。「NTT対KDDI」なる本を突然開いている。ほんの20分の休息の後さだまさし君と打ち合わせ。「精霊ながし」という本を執筆中、そのあたりの周辺の事業を”脳みそあらし”。さださんとの夜は長くて、楽しい、右脳が全開の午前4時。



2001.02.16

カナダ大使館のパーティ会場にて細川総理夫人主催のスペシャル・オリンピクスの日本招聘会議。

カナダ大使館のパーティ会場にて細川総理夫人主催のスペシャル・オリンピクスの日本招聘会議。人口の1%は出現するという彼らのオリンピクスを、2005年にどうしても長野で実施したい。国際的にも”やさしさ、豊かさ”などの社会共存性が低く、加えて文化のレベルも劣り始めた日本が少しでも、グローバル・スタンダード(経済的な意味ではなく)の刺激を受けるチャンスになる。長沢純さん風に味付けされた進行は、アントニオ猪木氏、大リーグ第1号の村上氏らの参加もありとても暖かい雰囲気。これ位の規模のパーティは、アメリカ留学時代もあちらこちらで開かれていた。考えてみれば、ホテルで何千人なんて形だけのイベントが異常なんだ。日本は“質から、数の時代”を卒業し、”血の通った個人”の時代に早急に移らなければ・・・。

朝の新宿は津田さんを始め、味噌汁を作る人の活気に溢れている。ダイエーで買ったうどんと賞味期限の切れたコーン・フレークスをもってみんなの輪の中にいる。向こうに見える東京都庁のビルはせっかくの日光を完全に遮り、職を失った人々は甲州街道の冷たい排気ガスと、昨晩の汚物の匂いを混入させたような路地裏の空気が充満している。耳たぶが寒い。
公園にわずかに残った日だまりで、猫が3匹遊んでいる。少しだけ柔らかな気分でいられるのは、そんな動物にも”分け前”の魚の骨が残っているからなのか。



2001.02.06

朝の冷え込みが一段と厳しく、TVや週刊誌ではこのところ富士山の低周波地震が頻発し、270年ぶりの大噴火が近いと騒いでいる。

朝の冷え込みが一段と厳しく、TVや週刊誌ではこのところ富士山の低周波地震が頻発し、270年ぶりの大噴火が近いと騒いでいる。人間というには、解っちゃいるけど今どうする?という答えが不正確な場合、決して動かない。僕の煙草がガンの確率を高くし、あまり感じないストレスがホルモンのバランスを怖し、夜の酒が睡眠不足を招き、それが内臓やら血管やらの清浄化をいたく遅らせ、記憶力を鈍らせ、イマジネーションを奪い、・・・そんな事は分かっているのに繰り返す。

1月末のロ・セイコーさんの新年会で西村会長(日拓)と隣り合わせた。西村会長はあちらこちら集会で良くお目にかかる。その無駄の無い、”芯”を捉えた事業ノウハウは20代の頃から抜群で、例の東映フライヤーズ球団を購入したのが26歳の時だったらしい。

「東君、成功の秘訣はバリューだよ。珍しい、他に無い商品(unique value)、それから継続してある事(value system)、value identitiyによる価格定・・・・この3点。」
「論語の思いやり、思助。孫子の自然でぶれない姿勢。韓非子の対応力・・・・・それから宮本武蔵の”戦わずして勝つ”のもいいね・・・・・」 今年は、会長にいろいろ教えてもらおう。やはり、先輩はたくさんの知恵をお持ちだ。針木先生、今村 節子さん(一針時計)、なかにし 礼氏、「春節晩餐会」はノウハウと刺激に溢れていた。



2001.02.01

最近の東京の空は、週末になると雪を含むそうだ。

最近の東京の空は、週末になると雪を含むそうだ。平日の、オフィス街が吐き出す暖房機の排気や、走りまわる車のガスが少なくなるため上空の温度が冷えるそうだ。凄いというより、ここまで人間や、都市の影響が自らの生活に及び始めている。

新子安のマリノスのグランドは、冷え込んでいる。サッカー教室の子供たちの声はあの夏の海岸や、蝉取りをした公園のはしゃぎ声とさほど変わらず、いつでもどこでも突き抜けて高い、鋭い。

久しぶりに、HISの沢田さんと会議。相変わらず、テンポ早く、歯切れ良く、無駄が無い。この大柄な経営者の内側のマグマは、世界旅行の価格破壊から、日本の旧構造の革新へと繋がっていくのか。楽しみなトップだ。