DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2009.08.28

第32号 FTV(ファッション・ティービー)のカフェがオープン!

 ファッション・ティービーのカフェがオープンし新しいコンテンツの夜明け・・・・。全世界で数億人が視聴しているFTV。CNNやMTVなどの人気番組と肩お並べている巨大放送局のアンテナ・プレゼン・ショップが顔店。

 友人のI氏が、言い切った。
「音楽も、スポーツも、既に新鮮なコンテンツとは、言いがたい。食事を始め、全てのコンテンツと共存できるのは、ファッション」

 おそらく、2010年には、わが国でも知らない人(若者はもちろん)はいない番組に急成長するであろう。

 ちなみに、I氏にこの局の役員を命ぜられているが、責任の重さを痛感している。

 「まず、自分の衣装から、見直さなきゃ・・・・ダイエットシテ!」




2009.08.20

第31号 月刊「美楽」9月号

『遠い国』

 日曜日になると、僕は決まって海に出掛けた。気ままに形を変えたたくさんの雲たちが遠い国から僕のほうに向かってくる。
 水平線の向こうからは、生まれたばかりの貿易風が流れ込んでは、新しい文化や価値観を置き土産にしていく。

 日本は、四方を海に囲まれた島国である。諸外国から無制限に飛んでくる“雲のような情報”を、無意識に受け止めていると、いつの間にか本当の“日本の空”が見えなくなる。





2009.08.19

第30号 サントリーホール・デヴィーアとフィリアノーティ

 サントリーホールでラボーチェ主催のコンサート。デヴィーアは、現代最高のベルカント・ソプラノ。美しい舞台姿と、完全主義の歌唱表現はまさに芸術そのもの。一方、ジュゼッペ・フィリアノーティは、世界のテノールを支えるであろう逸材。この滅多にない組み合わせは、サントリーホールの満場の観客を、魅了し、たっぷりと酔わせた。

 1996年に国立競技場で3大テノールをプロデユースしたのが、昨日のように鮮明に、思い起こされる。サッカーのワールドカップの決勝の前夜祭が日本と同じセットになると聞いて、急遽ロスに飛んだ。JTBやJCBなどのクライアントを引き連れて、会場入りした瞬間、そこはイタリアであった。アメリカ人ではなくではなく、数万人のオペラファンのパーティが開催されていた。まだまだ日本は、オペラには馴染みが無いし、ましてや、この雰囲気は作れない。コンサートの大半は、聞き手である観衆が作り出すものだから。

・・・・あれから十数年、わが国のオペラファンは、その数を増し、今では立派なジャンルを確立した。

 ベッリーニの歌劇「ノルマ」に、こんな言葉が残されている
「ただ待つだけの人生、だから心が綻ぶのよ。今を信じることが、人生よ。そうすれば、悩んでる暇なんて、見つからないのだから」

 





2009.08.13

第29号 鴨川カントリー名物1日三個限定肉巻きおにぎり

 鴨川カントリー名物1日三個限定肉巻きおにぎり。

この日の、鴨川は、34度湿度70%熱中症になっても、おかしくないコースコンディション。グリーンは、湯気立ち、太平洋から吹き上げる風は”暖めたコンニャク”が、首に纏わりつくようだ。

 とにかく、逃げ込むように14番ホールの山小屋に、飛び込むと、冷たいお絞りで後頭部を、冷やす。スコアーは3パットの連続で、既に4オーバー。

 「一日、ほんとに2個しか作らないんです。アウトで1個、インで2個」
こんな、おにぎりの販売は、日本中何処を探しても、絶対に無い。

 醤油とにんにくで、炊いた多古米の飯に、生姜で煮込んだビーフが絡み付いている。
 プレー中に、食事をして、スコアーが良かった試しは、一度も無い。しかし、、もう二度と、お目にかかれるかの保証も無い・・・・・・思わず、迷わず、一気に2個を、食する。

「もう、ゴルフなんか、・・・・・・・お茶ください」

火照った胃袋に、肉巻きおにぎりが、ガッチリ食い込んだ。

*一つ380円、吉野家の牛丼より高価。だが、滅多にない肉汁の味が、たまらない。





2009.08.05

第28号 鹿児島枕崎の鰹弁当

 鹿児島枕崎の鰹弁当を鹿児島空港で発見。ご存知の通り、黒豚を素材にしたものや、キビナゴを素材にした寿司弁当、さつま揚げを主人公にした幕の内系薩摩弁当など、鹿児島は・・・・と言うより九州は弁当の素材に恵まれている。考えてみれば、日本で一番の漁獲量を誇る枕崎の鰹弁当を、食してなかったことが私の怠慢であった。

 料金は780円。生姜を載せて、醤油とみりんで煮込んだ米と同時に頬張ると、肉汁とおぼしき、東シナ海の香りがする魚汁がふんわりと・・・。