DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2008.09.27

第36号 藤原洋記念ホール開設記念

慶應大学日吉にある共生館の中に、IRIに藤原さんが音楽講堂を寄贈した。このオープニング企画をお願いされて、朝から、アカデミック時間が過ぎていく。
 たくさんの招待客とともに、普段から藤原さんと親交のある江副さんも顔をだしてくれた。音楽好きの江副さんだけに、
「音のいい空間だね・・・・」  

 そう言えば、僕と江副さんは、リクルートというより、音楽を通してのお付き合いの方が、より深いのかもしれない。
 カラオケでも、いまだにハモッチャウし。





2008.09.13

第35号 月刊「美楽」10月号

『赤とんぼ』

 赤とんぼは、よく目にする類のとんぼで、有り難味がなかったような気がしたのは誤りだったのであろうか。
 秋の気配に、一斉に波を打ち始めた枯れススキに、数えられないほどの赤とんぼが息を静めて止まっている。それぞれが、行く夏を惜しみながら物憂げな目をして、微動だにしない。短い夏を生きることに全うすることに疲弊したのか、それとも山の向こうに沈む太陽の臙脂(えんじ)の変化を鑑賞しているのか、無防備で指を伸ばしても動かない。まるで、結論を出さないことを堪能している哲学者のようでもあり、最後の一行を楽しむ物憂げな詩人のようでもある。

 情報に追われ、人間に追われ、時間の流れすら見えなくなってしまった日本人にとって、枯れたススキの先端で静止し、思索にふける赤とんぼが、何か提案をしてくれている。

「夕焼け小焼けの赤とんぼ。追われてみたのはいつの日か・・・・」

 東京ではめっきり赤とんぼが目につかなくなった。と同時に、私たちは、どうも得体の知れない喪失感。つまり日本の良さを失うことの恐怖感に追われているような気がしてならない。





2008.09.10

第34号 Eco Smoker発売!!

Eco Smoker発売!!とにかく、売れている!
お医者さんも、床屋さんも、女子大生も、長距離トラックの運転手さんも、
ホテルの支配人も、居酒屋の店長も・・・・・。
 在庫は、あっという間に、空っぽ。

 *詳しくは、電話ください。




2008.09.09

第33号 亀田ジム設立記念パーティー

亀田3兄弟の”晴れの日”である。色々世間を騒がせたが、僕は、この家族が大好きなのだ。・・・・「なんとか王子」とか・・・・、マスコミが自分のクリーン度を抱き合わせで誇張するように・・・最近のコンテンツは、無難で上品で、清潔で、安全な紳士ばかりを持て囃す。
 浅草ビューホテルは暑かった。亀田家のエネルギーが充満し、”なにかやってくれる予感に”ヒートアップしていた。

「勝てば、いいんだよ。結果が全ての世界だから」
と言う評論もあるが、
「勝たなくとも、この家族は、今の日本に”本音”の勝負を挑んでいる」
・・・・・それだけで、僕は、十分に評価している。




2008.09.06

第32号  鹿児島、垂水の十五郎そば

十五郎そばは、父の大好物で、はじめにこの蕎麦を食したのは、大学生の頃。太くてサバサバした蕎麦を、柚子と葱の浮いたたれに漬けて、一気に三枚食べた。
 垂水は、焼酎や、水、それに柑橘類の日本でも有数な名産地であるが、この「十五郎そば」は、文句なしの日本一である。誇大広告ではない、この垂水という、桜島のほとりに佇む小さな町は、やがてこの「そば」でも名前を知られることになるであろう。