DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2011.06.23

第18号 ほたるの里

 ほたるの里は、以前イマジニアの神蔵社長や、笹岡薬品の笹岡氏や、毎年忘年会で集まっていた湯河原の「あしかり」から徒歩7分。ゴルフに行くのに1時間程度のドライブは、日常的で気楽な気分になってしまった。
 夜、眠れないので東名高速を飛ばして、久し振りに蛍を見に来た。

この辺りの、蛍は、観光名物になっているので、昼間は人ごみが多く、また夜も近所の旅館が「蛍ツアー」を売りにしているので、ごちゃごちゃ・・・・蛍どころでは、ないのだ。

 深夜の川べりには、誰もいない。
暗闇に、星のように、数十匹の蛍が、灯りを付けたり消したり、出没している。
 東電の、アクシデントで、湯河原の町全体を心なしか暗くしている。
蛍を、何百万匹飛ばしたら、原子力発電に追いつくのだろうか?いやいや蛍が舞消えた日本に関しては、電気の文明力より、ニホンジンの”分火力”を議論する余裕さえないないのだ





2011.06.20

第17号 月刊「美楽」7月号

「波」

足元が、柔らかくて冷たいのは、太平洋の飛沫を浴びて岩を住処にしている濃緑の苔のせいだろう。

岬の先端にそそりでた、いつもの岩に、午後の強い波がバシャリパシャリ。

僕の体は、透明の泡になって、空にはじけると、青い鴎の背中に飛び乗った。