DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2012.05.21

第21号 ブリストルヒルゴルフクラブという困難!

 ブリストルヒルゴルフクラブにそっと出向いてみた、このゴルフコースの
 広告は、良くある美しい緑のコースの写真を、背景にしたくなかった。
   というのも、ブリストルヒルズに始めて訪れた日に、えらく苦労し
 18ホール周り終えたときには、”敗者の肩に雨が降る”状態であったの だ。




2012.05.18

第20号 マグレガーゴルフの週刊現代の広告

 マグレガーゴルフのグラフィック広告を制作。
 このメーカーの伝統を、如何に新鮮に表現するか苦労する。

この時代だからこそ「歴史と伝統」という思想と、最新鋭の技術を
 搭載した道具と両立させるのは、ついついしかめっ面になる。

 そんな商品は、一体どんなものだろう。江戸時代の宮中で人気のあった
 羊羹の会社を思い浮かべたり、大分の温泉のウォシュレットの広告を
 遊びで造ったりと、ばたばた時空が過ぎていくうちに、この会社そのもの が、まさに「日本」なのだと思い始めた、

 ”新しさの中に、時代の流れを、感じ取れる”図案を、考えていくうちに
 鵞鳥の羽をボールにしていた時代をテーマに、115個の玉を並べてみ  た。

 日本国家の広告なら、2012本の日の丸を、日本海の上に浮かべる
 概念に近いとも思う。




2012.05.04

第19号 霞ヶ関の冷や汗

 東京電力の本社から程近い霞ヶ関の信号の角に、東京電力の”すべての行為”を否定する幾つかのグループが陣取っている。

 借り物の運動会のテントのようでもあるが、幾重かに立てかけられた手書きの看板が、原子力に反動する彼らのイデオロギーの本性をにわかに醸し出している。
 霞が関には20を越える我が国の行政が集中しているようで散乱して、ビルを乱立させている。

 やがて、暑い夏がくると、このテントの中の運動員は、より誇らしく、より逞しく、よりたよやかに、電気のない暑さと戦うことになる。
 無関心を装った霞ヶ関の無能な、しかも機械化したロボットたちは、このテントの前を冷や汗をかきながら通ることになる。

 友人Aが、福島の原子力発電所で作業をしている。
 東電職員は「お疲れ様」の挨拶もしないと、嘆いていた。