DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2001.07.11

この年になっても、新しい経験は楽しい。初めて常磐線に揺られ取手駅に着いた。

この年になっても、新しい経験は楽しい。初めて常磐線に揺られ取手駅に着いた。

柏カントリーには横井プロと昨年何度もお邪魔した。その隣町の取手駅は、高速で降りるとゴルフ銀座の谷和原の近くに位置するらしい。水戸街道の宿場で、駅の周辺は、まるで昔住んでいた小金井駅に似ていて、こじんまりとしたショッピングセンターや、銀行がお行儀良く、コンパクトに立ち並んでいる。

ポロシャツが汗でぐっしょりぬれていたが,上野駅からの冷房車ですっかり乾いた。考えて見れば、電車通勤をしなくなってもう20年を越える。その間に乗り換えた車の数は何種類になるだろう。オレンジ色のカペラ、茶色のベンツのワゴン、赤いベンツE320、アウディ、バンデンプラス・プリンセス(これは三田通りで炎上した)、ムスタングのSL、白いジャガー、トヨタのエスティマ、そして、ベンツのワン・ボックス。ざぁーっと価格を合計すると、楽に”家”が何軒分。こぼれたミルクを泣く訳ではないが、金銭感覚は消費費感覚。どこかで、消費することの楽しみを卒業したい心境だ。

取手からタクシーで10分のところにY氏の自宅はある。競輪場が開催中で、年をとった姉妹らしい老女が、予想屋をやっていた。幹線道路(6号線)が町を分断しているせいか、ファーストフードがやたら目立つ。

いやに高温の夏が似合う街だ。