DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2001.01.01

2001年元旦、青く澄みきった空を見ていると、IT時代とは一体なんだろうと考える。

2001年元旦、青く澄みきった空を見ていると、IT時代とは一体なんだろうと考える。今年は、全体の構造を探求してみよう。僕の今ある全てについて。 

時代の遅れを取り戻そうと、懸命になってIT関連の人脈をもがく様にひろげ、新しい会社を起こし、書籍や雑誌を読み漁り、少ないながらの現在のインフラとそれらの“新しい予兆”をミックスさせた。そんな2000年が新聞のコピー同様まさしく“ドッグ・イヤー”として僕の中を過ぎて行った。しかし、このわずか1年を振り返って見ると、このITと言う波は果たしてどんな経過を経てこの国を変えていくのか、この先にこの日本と言う国家はどんな変貌を遂げるのか誰も計り知れない。

 秀才だった父の兄は海軍士官学校に進学し、エリートという軍事的評価を勲章に戦艦「陸奥」とともに南方洋で戦死したと聞いた。あれは中学生の頃だった様に記憶している。今ボクがあるのは、その第2次世界大戦で粉々に散ったこの国が、自然現象の如く立ち直った甚く簡単な復興の成長過程の中での“甘え”と“欧米化”と“興廃”の産物の様にも思える。

 ヤカンが沸点に達し、暴発した。再び、国民はヤカンに水を満たし火を炒れた。それほどの苦労もなく水は100度に達した。ここから、コーヒーにするか、お茶にするか…・・それがボクたちの責任と生き甲斐なのかもしれない。だって、ゼロからの出発、白紙の画用紙、種のない畑、何の規則もルールも無かったのだから。