DIARY:夕焼け少年漂流記

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2008.10.20

第38号 月刊「美楽」11月号発行

「焚き火」

 枯葉であろうが新聞であろうが、衣服であろうが、極端に言えばタイヤであろうが機械の一部であろうが、すべては煙になるか、灰になるか、水になるか、酸化して眠りにつくはずである。

 枯れ木を集めて、火を焚く。路地からの風に戸惑いながら、時には神経質に、あるときは冬の木枯らしを避けながら頑固に、それなりの煙が天に昇っていくのを眺めていると、自分自身の肉体も、その中にある精神や思い出も、薄らいで消失していく。

 人間は何故、所詮灰になるはずなのに、“もの”ばかり欲しがるのであろうか。





2008.10.13

第37号  愛車入院

やはり外車は手がかかる。日本車では滅多にない事であろうが、突然エンジンがうんともすんとも稼働しない。そう言えば・・・・数日前から風邪のようにガソリン計が満タンにしても、反応しなくなり、残量が判らなくなった。並みの車の修理とは異なり・・・・・英国車は複雑で・・・ついには、大型のレッカー車が現れ、御覧の作業になった。

 まるで、心臓の手術をする前の、人間のようである。悲しいやら、情けないやら、不安な気持ちで、手術室へ向かった。




2008.09.27

第36号 藤原洋記念ホール開設記念

慶應大学日吉にある共生館の中に、IRIに藤原さんが音楽講堂を寄贈した。このオープニング企画をお願いされて、朝から、アカデミック時間が過ぎていく。
 たくさんの招待客とともに、普段から藤原さんと親交のある江副さんも顔をだしてくれた。音楽好きの江副さんだけに、
「音のいい空間だね・・・・」  

 そう言えば、僕と江副さんは、リクルートというより、音楽を通してのお付き合いの方が、より深いのかもしれない。
 カラオケでも、いまだにハモッチャウし。





2008.09.13

第35号 月刊「美楽」10月号

『赤とんぼ』

 赤とんぼは、よく目にする類のとんぼで、有り難味がなかったような気がしたのは誤りだったのであろうか。
 秋の気配に、一斉に波を打ち始めた枯れススキに、数えられないほどの赤とんぼが息を静めて止まっている。それぞれが、行く夏を惜しみながら物憂げな目をして、微動だにしない。短い夏を生きることに全うすることに疲弊したのか、それとも山の向こうに沈む太陽の臙脂(えんじ)の変化を鑑賞しているのか、無防備で指を伸ばしても動かない。まるで、結論を出さないことを堪能している哲学者のようでもあり、最後の一行を楽しむ物憂げな詩人のようでもある。

 情報に追われ、人間に追われ、時間の流れすら見えなくなってしまった日本人にとって、枯れたススキの先端で静止し、思索にふける赤とんぼが、何か提案をしてくれている。

「夕焼け小焼けの赤とんぼ。追われてみたのはいつの日か・・・・」

 東京ではめっきり赤とんぼが目につかなくなった。と同時に、私たちは、どうも得体の知れない喪失感。つまり日本の良さを失うことの恐怖感に追われているような気がしてならない。





2008.09.10

第34号 Eco Smoker発売!!

Eco Smoker発売!!とにかく、売れている!
お医者さんも、床屋さんも、女子大生も、長距離トラックの運転手さんも、
ホテルの支配人も、居酒屋の店長も・・・・・。
 在庫は、あっという間に、空っぽ。

 *詳しくは、電話ください。




2008.09.09

第33号 亀田ジム設立記念パーティー

亀田3兄弟の”晴れの日”である。色々世間を騒がせたが、僕は、この家族が大好きなのだ。・・・・「なんとか王子」とか・・・・、マスコミが自分のクリーン度を抱き合わせで誇張するように・・・最近のコンテンツは、無難で上品で、清潔で、安全な紳士ばかりを持て囃す。
 浅草ビューホテルは暑かった。亀田家のエネルギーが充満し、”なにかやってくれる予感に”ヒートアップしていた。

「勝てば、いいんだよ。結果が全ての世界だから」
と言う評論もあるが、
「勝たなくとも、この家族は、今の日本に”本音”の勝負を挑んでいる」
・・・・・それだけで、僕は、十分に評価している。




2008.09.06

第32号  鹿児島、垂水の十五郎そば

十五郎そばは、父の大好物で、はじめにこの蕎麦を食したのは、大学生の頃。太くてサバサバした蕎麦を、柚子と葱の浮いたたれに漬けて、一気に三枚食べた。
 垂水は、焼酎や、水、それに柑橘類の日本でも有数な名産地であるが、この「十五郎そば」は、文句なしの日本一である。誇大広告ではない、この垂水という、桜島のほとりに佇む小さな町は、やがてこの「そば」でも名前を知られることになるであろう。





2008.08.21

第31号 月刊「美楽」9月号

『秋の空』

 要するに、異常気象なのである。地球を包む空の雲が分厚くなり、その影響で海水の温度が上り、空気中の温度も上る。ヒマラヤの雪が溶ける、北極の雪が溶ける、海流が変わる。地球の仲間たちがその種類を減らす。

 空を眺めていると、少年時代よりも白い雲の数が多くなった気がする。雨雲から落ちる水滴も、どこか生暖かくなった気がする。昔見ていた星が消えてしまった。
 雲の断片を繋ぎ合わせて動物の形にしたり、花を咲かせたり、好きな人の微笑みにしてみたり、空は大きな創造のキャンパスだ。背中に露草の湿度を感じながら、大の字になって“雲の絵合わせ”をしていると、いつの間にか眠ってしまった。気がつくと、空は赤い紫色に変わり、その上を家路に帰る無数の鳥たちが夕焼けに向かって飛んでいく。墨色に変わる山脈に太陽が落ちると、辺り一面真っ暗になって、僕も大急ぎで自転車を漕いだ。

 秋の空の変化の速さは、科学の力では抑えきれないほどのスピードで色を変える。まるで、地球の美しさが猛然と失われていく速さを象徴するように。





2008.08.15

第30号 車の計器も溶けていく暑さ

『猛暑で景気がダウン!』

 あまりに、暑いので、ゴルフに出かけた・・・・といっても、人が少なくてプレーが早いのだ!
 ・・・・・で、車の計器で外気を確かめてみると・・・参った。
温暖化というより、熱帯か?
体温より暑い37度・・・・きっと来年も、再来年も。。。。




2008.08.10

第29号 『Eco Smoker』ロッテ葛西ゴルフに登場

 9月号(8月20日)発売で、初めての試みとなる表紙裏4ページ広告の商品『Eco Smoker』のデモンストレーション販売に顔を出した。
 
 タバコの値上がりや国家的レベルでの禁煙キャンペーンを背景に、日本のあちらこちらでひたひたとヒットし始めている。今後、このデモンストレーション販売は今日行なった葛西のゴルフ場や、ビックカメラ、東京ドーム、JRAなどでプロモーションを兼ねて展開される予定。

 リクルートの後輩の戸田さん(現・NSP)率いる部隊が「美楽」本誌と共にこの画期的商品を全国でのデモハンを予定している。
 因みに、9月号の表紙の裏をお楽しみに!!

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