DIARY:夕焼け少年漂流記

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2007.12.18

第19号 婁正綱書画家の作品

 婁正綱氏の展示会が「上野の森美術館」で開催中!
”静寂の中の狂気と騒然たる創造の整備”の結果、こんな作品が生まれるのか。筆の瞬間的なタッチの集積が、その結果として空間を占有し、見るものの雑念を払拭する・・・・・・

 息をゆっくり吸って、小鳩の産毛を揺らすようにかすかにかすかに吐き出していく。

 墨が粘土のように、立体化して動き出し、僕の心の中に”漢の字”奥深い意味と歴史が刻まれていく。




2007.12.12

第18号 さよなら、ベンツV320(緑色)

 9万キロも走った車を、ついに手放すことになった。
こんな原油高の時代に3台も車を所有するのは、大げさだが地球人として不謹慎だし、最近では車をどこに置いたかも思い出すのもめんどくさくなった。

 ディーラーの人が、車を取りに来て、極めて簡単に売買契約書をかわし、車検証をチェックすると、
「これで終了です。車を持ち帰ります。」・・・・・・
と言われ、急にこの車にまつわる数々の思い出が、”涙とともに胸いっぱい!”に込み上げた。

 古い靴を捨てたり、携帯電話を新しい形に変えたり、使い慣らしたダイアリーを机の奥深くにしまったりするのと違い、長い間愛用した車を手放すのは心が痛むものである。それはきっと、車にまつわる思い出や、過ごした時間、窓越しに見た風景、聴きなれたカーCD、また車のトラブルなどの思い出がいくつも折り重なっているから、というだけでなく、きっといつの間にか僕の手足の延長線上に、つまり肉体の一部になっているからに他ならない。




2007.12.10

第17号 月刊『美楽』新年号・発売日

 月刊『美楽』の新年号が発売された。
東京と京都のMKタクシーに置いていただくだけでなく、この号から首都圏の書店で発売されることとなっている。
創刊号から7本目でようやく流通網が完備してきたよう思える。

 この表紙から、『美楽』という題字も縦から横に配列を変えた。”楽”という字が書店棚や、タクシーのポケットから見えなくならないように、婁正綱氏が自らレイアウトに手を加えた。
残念ながら、本は少し薄くなってしまったが、これも印刷部数が増大したことを思うとやむを得ない。




2007.12.07

第16号 リクルートの後輩たちとランチミーティング

 江副育英会の山形さん、スタイル・インデックスの金子さん、慈恵医大の高橋さん、ライツの川口さんと次々に”鍋焼きうどん”を食べに集まった。

 いまやリクルートのOBたちはマスコミの誌面を飾り、それぞれがリクルートを離れてから活躍し、成功していると言われているが、実はこんな感じで和気藹々と話す機会が多いのがこの会社の特徴でもある。

 僕はリクルートの人材は、優秀だというよりも、個性的でプラス思考でスピードが速い。そして決断と行動の間がないことが特徴だと考えている。つまり”恐れを知らないキャラ”の集団が、がんがんトライ&エラーを繰り返している図式である。


 来年から日本は長い、暗い、狭い、低成長という名のトンネルに潜り込む。独立した後輩たちの成功が続くことを注目したい。





2007.12.06

第15号 自民党の星・西村やすとし先生とニコライ・ワルーエフ(WBA世界ヘビー級チャンピオン)

 例年のことながら、12月に入ると忘年会とイベントとパーティが月に50回以上は出現する。僕は、忘年会は結婚式の次に嫌いである。従って、ほんの少しパーティに顔を出し、1年間の御礼をした後、これまたほんの少しイベントの一番楽しみな部分にだけ顔を出すことにしている。

 この夜は、webサイトをプロデュースしている西村やすとしさんの勉強会にほんの少し顔を出し、ジャクラの平間社長をご紹介した。
全国で1300校を数える自動車学校にメディアを持つジャクラは、自動車学校で学ぶ若い学生さんの意識を変える可能性があると感じている。


 その後、水道橋にある後楽園ホールで日本ウェルター級タイトルマットに顔を出した。10年前に一緒にお寿司を食べたニコライ・ワルーエフが遊びに来るということで旧交を温めるためだ。やはり、ニコライは大きかったのだがさすがに身長は伸びていないようであった。


 会いたい人に会えるのは、人生でもっとも楽しい。





2007.12.03

第14号 東京プリンス「清水」の鍋焼きうどん

 日本の「食」が狂っていると、連日のようにマスコミが取り上げている。しかし、皆さんも私と同じようにきっとこう感じている。
「そんなの昔からあったんじゃない・・・・・」


 この一年、食べ物をうまいか、まずいかという尺度で食べたことがない。
というのは、治療中のインプラントとインプラントの間の歯が、48時間周期で”ぐらぐら”し、砂丘にたった古い電信柱のような状態なのだ。
お客さんの好みで接待中、歯と歯茎の間から、焼肉のたれが入り込んだ。一瞬、全身に電気が走りつま先が痙攣した。僕は、じっと堪えていたが、やはり洗面所で涙を流した。

 冬になって、ゴルフをしていると今度はこの隙間に北風が入り込んで、アプローチをトップした。


 この一週間、なんと4日間連続で昼ご飯は東京プリンス「清水」の鍋焼きうどんにしている。このうどんなら噛めるし、飲める。何故か汁が歯の隙間に入ってもそんなには痛くない。

 僕にとっての”食の安全”の基準は、安心して”飲めるか””噛めるか”がポイントなのである。





2007.11.30

第13号 日刊ゲンダイの山田さんと講談社の浜野さんと書籍の打ち合わせ

 もうとっくのとうにこの日記に登場してもらわなければならないほど、お世話になっている日刊ゲンダイの山田さんと『数字のホンネ』の単行本化の打ち合わせをした。
出版プロデューサーは、山田さんの新社会人からの友人でもある講談社の浜野さん。

 山田さんとは、もうかれこれ20年以上の付き合いである。栗本慎一郎さんとソ連崩壊の取材でモスクワに旅をしたことが昨日のことのように鮮明だ。

 この活字文化がどんどん急速に消え去ろうとしている中で、山田さんも浜野さんも出版文化を最後尾でディフェンスするキーパーである。





2007.11.21

第12号 きみさらすCC帰りの東京湾の夕日は、格別に透けて見える。

 今年は一体、何ラウンドしただろうか。ダイアリーを1月から捲っていくと、ざっと60数ラウンド、プレイしたように思われる。
「思ったより、少ないなぁ・・・・・・」
と言うのは、平日の午後、散歩がてらに9ホール(ハーフ)プレイすることが多いため、回数は多いがラウンド数は思いのほか多くはなかった。


 午前中に4つ5つの会議をこなし、午後1時にコースへ向かう。その殆どは、夜からの仕事に備えるため木更津方面となる。
アクアラインが出来るまで、2時間近くかかった木更津のゴルフコースは、いまや40〜50分の近距離にある。ジェームス・ブラントは、1曲が長いため7〜8曲聴いているともうゴルフ場に到着する。


 この日も木更津市にある「きみさらすCC」へ出掛けた。
1番ホールで、両サイドの枯れ草が音を立てるほどのアゲインスト(逆風)。ティーを短くして、球をやや右寄りに置き、低い弾道のドロウボールを打った。球の落ちどころが良かったのか、ランが30ヤードほど転がった。
 半分減量のためにプレイしているのでカートには乗らず、さほど冷たくない北風に向かって歩き始めると、東京湾の方に向かって見える木更津の丘陵の上に夕焼けに変わろうとしている青い太陽が見えた。

 帰り道を急いでアクアラインを飛ばしていると、さっき見た太陽が僕の好きな”沈みそうな夕焼け”に変わって、東京湾を蜜柑色に”揺らし”ていた。




2007.11.15

第11号 長嶋一茂さんは、出会うたびに新鮮な果物。

 週に1度テレビ番組の企画で、長嶋企画を訪れる。長嶋一茂氏と出会ってかれこれ十数年が経つが、毎回毎回初めて出会ったときの様に鮮度が落ちないのはとても不思議だ。瞬間のアイコンタクトが水水しい・・・・
「東さん、こんにちわ」
「どうも一茂さん、こんにちわ」


 何十回も何百回も出会う度にこの挨拶を繰り返してきたが、いつもみかんの皮をむいた瞬間のフレッシュな驚きと期待は変わらない。


 この打ち合わせで、とても楽しみなのが弁当である。
焼肉弁当、うな丼、チキンカレー、天丼、大きな海老フライが入った幕の内。長嶋一茂さんは食に人一倍気を使う人だけに、皆すべて日本でも一級品の味がする。




2007.11.14

第10号 エムケイ叶ツ木 信明社長の創造力は、未来へ向かう。

 朝の新幹線で京都へ向かった。大親友の元ソフトバンクテレコム・営業責任者の斉藤さんと、3時間近く新しい事業の話やネットワーク社会の是々非々について意見交換。


 この日は、月刊『美楽』に深い理解をして下さっているエムケイ叶ツ木信明社長に近況報告。
僕自身、雑誌業界は部数を競う時代から、ある程度小部数でも限定された読者にどうリーチしていくかに、変わってきたと思う。その意味で、東京と京都エリアのエムケイタクシーとハイヤーの中に『美楽』を置いて頂いているのは、この『美楽』の社会的価値を高めていく上で重要な意義があると思っている。


 太くて低音の魅力に溢れる声で気さくに話してくれる青木社長は、御目に掛かる度に、”未来へのヒント”を与えてくれる。きっと彼は、運輸業というものを基礎にして、今後の日本において新しいサービス業を模索し、確立してくのではないかな・・・・

 これからの日本の産業界で、もっとも重要な役割を担う経営者の一人であろう。

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