DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2014.09.24

台湾

 台湾の歴史は明治維新以降の日本の歴史のキーマンであるにも関わらず、あまり取り上げられていないのは不思議なくらいである。鉄砲や宗教の伝来、歴史的事実に関わった島でもあり、琉球王朝との関わりから無論、毛沢東と蒋介石の関係、そして第二次世界大戦におけるジオポリティックス。さらに、今日現在の地政学的意味合いなど、実はハワイなどにのこのこ出掛けるより、日本人はもっと台湾にお金を落とすべきなのである。

 先日お目にかかった劉さんは、台湾のホテル「THE LALU」のオーナー筋である。築地の金田中の裏にセンスのよい仏小料理屋を開いている。彼女から月刊「美楽」の広告の申し込みを頂き、全日空のT氏と年内に青島に行くことになった。
 因に、青島は第二次大戦中、日本人の占領下におかれた海岸の美しい街で、そこに新しいホテルがオープンするという。学生以外に青島に映画の撮影で訪れたことがあって、そこの建物の中に無断で入り込み、逮捕された記憶がある。どうも、青島の裁判所でその日の午後、誰かの処刑が執り行われる予定であったらしい。