DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2010.03.24

第14号 月刊「美楽」4月号

『れんげの花』

 毎日、青い空を眺めている。川のせせらぎのリズムに合わせて雲がゆっくり流れていく。雲のメロディーに合わせて、川沿いに咲いたレンゲの花が春の歌を歌っている。
 僕が大きく一つ息を吐くと、白い雲がピンクのレンゲ畑に変わった。
 僕は、心の中に色鉛筆を持っている。色鉛筆は、心の模様によって、時には一色だったり、時には何万もの色が必要になる。
 
 今の日本を見ていると、灰色をベースにしたたくさんの黄色の水玉模様が必要。黄色は、点滅し、やがて日本文化の警戒信号変わる。





2010.03.21

第13号 鹿児島中央駅

 鹿児島中央駅は、昔西駅と呼ばれていた。この駅と、東京駅が九州新幹線の全線開通に伴い、7時間30分で繋がる。少年の頃、夏休みになると「はやぶさ号」に乗って20時間ほどかけて、夜通し本州、九州を走り抜け、東京から祖母の顔を見に、故郷に戻った。
 腕時計で、到着時間を何度も確認しながら、本を読み、駅弁を食べ、見え隠れする東シナ海を眺める。それを繰り返すのに飽きてしまうと隣の車両に、散歩に出かける。

 子供心にも、鹿児島までの、”その退屈さ”が憂鬱だったのを覚えている。

 西駅に着くと、桜島の上部が僅かに見え隠れし、当時もよく噴煙を、吐いては、その喉の奥から、ベージュ色の灰を町中に降らしていた。

「今年に入って、桜島の爆発が200回を越えている。変だね・・・」と父が言った。

 地球が変化し、日本列島が変化し、鹿児島も変化した。変化なのか、退化なのか、変化の軸さえ、複雑に変化している。




2010.03.19

第12号 女性自身「PIPI」広告第2弾

 田辺編集長の感性には頭が下がります。女性自身「PIPI」の第2弾の広告が掲載発売された。女性用禁煙タバコPIPIのブランドは着々と市場に定着し始めた。コールセンターの電話が、先週に比べ2倍ほどになった。

 長友先生のピンクのパッケージに「可愛い!!」と言うお客様の評判も上々。
10月1日のタバコ税値上げで、何百万人もの女性の指先から、煙草が無くなり、そこには電子スモーカーPIPIの水蒸気が、揺れるのか?




2010.03.10

第11号 オージーフーズの大野社長は、”日本の舌”

オージーフーズの大野社長を取材で訪ねた。新宿御苑を眼下・・・窓の下に見下ろすコールセンターは、開店前の緊張感と、新鮮な事業によくある経営者の情熱が空気になって、はち切れそうだ。

大野社長は、グルメと言うより”食材の冒険家”である。お客様の舌を喜ばせるために、日本は勿論、アジアの果てまで狩に出る。
中でも、お新香の知識と、知恵は、素晴らしい。”昭和良き時代”の、食卓を囲んだ家族の風景に、思いを馳せ、今の日本を嘆きながら、「食事革命を提唱する」

 その夜、僕はうるい(山形県)の)新香に遭遇した。こんな東京のど真ん中で、東北の野に群がる独特の粘りの繊維に・・・・・大野さんの経営者としての粘りを思い出していた。

*大野社長のエッセイが美楽5月号から登場します。





2010.03.08

第10号 アーススモーカーZEROの女性用PIPI発売!

 アーススモーカーPIPIが、「週刊女性自身」で先行独占販売スタート。喫煙者3000万人。女性の喫煙率18%。600万人の女性愛煙家へ。

「お願いだから、どうぞ煙草を止めないで!そのしなやかで細い指先に
煙草の煙を、セクシーに香らせて」

*但し、ニコチン、タールの無い、PIPIの煙を。





2010.03.03

第9号 朝青竜は本当に・・・・

 朝青龍氏が引退。まるで、これで事が済んだかのようにマスコミは”次の話題(吊るし上げの材料)へ。 日本に内包されたストレスは、メディアを通して瞬間的に、解消されても、実は本質的な解決には至らない。

 昔からの悪い癖で、集団主義(個の存在の意義を理解したくない)という国民的性質を、悪用して、或いは自然発生的に増長させて、特に経済的に混乱をきたした時期に”人柱”を作り出す。

 戦争では・・・・、公害では・・・・、選挙では・・・・教育では・・・そしてリクルート事件、事が起きると、必ず犯人を捜し出し、作り出し、標的に変え、みんなで”村八分”にして、社会のシステムに内在する不完全を解消しようとして、実は本質的な問題にメスを入れない。

 相撲協会に代表される、”仕切る側”に、対する提案や、持続的な要望は決して行われないで、後は、人任せに、するのだろうか。歴史的に大衆(視聴者)は、そんなに飽きっぽいのかな。目くらまし的に、”ネタ”を探すことは、メディアとして犯罪的な行為とも、思えるのだ。

「僕にとっての、朝青竜は、話のわかる好青年で、決して理解力の無い
スポーツマンではない」

 傷つかないメディアという檻の中で、ただの偽善者を振る舞う・・・・そう、君たちの方が、余程無責任で下品だよ。