DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2013.04.22

第14号 月刊「美楽」2013年5月号

「股のぞき」

 目の前にある日常を、鵜呑みにしていることすら気にならなくなるのが大人の悲しさである。
 あの頃は、いつも変化を求め、日常を裏返しに見たり、常識を疑ってみたり、いつも新しい何かを探していた。
 それは、言い換えれば生命力の一端であり、年齢や性別とは無関係である。

 今、日本人に必要なのは、腰を前かがみにし、股から新しい世界をのぞくことである。