DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2013.01.21

第4号 美楽実演会

 古庄幸一さんの実演会を開催した。
 昨年の夏から、半ば瞑想的にあたためていた企画で、今年に入ってやっと実現できた。
 
 あらゆる情報が中途半端に大量に、都合不都合関わらず、人間の尊厳から国家の威信まで全く無神経に浮遊している社会。その中にあって、生の話を、生の人から聴ける機会が少なくなった。
 
 古庄さんは、月刊「美楽」の執筆者でもあり、彼の海上自衛隊というキャリアを通しての人間のあり方や、ものを見る視点は、私にとっては教科書であり、時に聖書でもある。
 この日、古庄さんの話を聞いて、体が火照るのを感じながら、東京湾の上の黒い大きな島のような船を見ていた。