DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2011.11.02

第36号  スティーブ・ジョブ氏は本当に亡くなったのだろうか

 スティーブ・ジョブズ氏の写真が遺影に見えない。
ふと思うと、ジョン・レノンも、ジョージ・ハリソンも、開高健も、その以外の無数の世の中に文化を送り出してきた創造主が、この世を離れても、長い間・・・時には、数十年の間、実際に彼らの死は、受け入れられないで、其の作品と共に存続している。

 一方、政治家や経済人は、ご遺族や近親者はさておいて、一般的には葬儀を終えてしますと、速やかに新しい体制に移り、ことさら感情の尾を引くことも無く、この世から”故人”として扱われ、その意味においては合理的に”死を認めてもらえる”のではなかろうか?

 店頭に、たくさんの花々が飾られている。あるものは、ジョブス氏へのお礼の花束であり、また悲しみの表現であり、口惜しい涙であり、共に夢を創造してきたファンの讃歌である。
 簡単に、偉大な事業家としての評価されたり、本に記されてはいるが、宗教や政治や、国籍を超えて、その人柄は注目されてきた。
 何故なら”美しい商品や作品”は、誰の心の中でも、愛されることを証明した”神様”である。

 ジョン・レノンのイマジンが、似合う事業家は、今世紀のうちは・・・しばらく地球人の心に、生き続けることになる。