DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2011.10.05

第30号 マグレガー佐谷社長のご招待で展示会へ

 マグレガーの佐谷社長とは、以前の会社で美楽をお世話になって以来の事。その空想的で、大胆で、一方マッチの寄木を集めて建築物を作るような緻密さは、職人芸的な経営を感じる。

 マグレガーの新製品の展示会は、新製品のコピーをほんの少しお手伝いをさせていただいた関係で、ポスターや、パンフの出来具合が楽しみで、お邪魔した。

 ゴルフ業界が、この50年、大量生産、大量広告、そして”何処か嘘っぽい”販売になって、いま、曲がり角。何処も同じであるが、次の市場は、中国、そしてアジア・・・やがて南米へと向かうのであろう。

 しかし、サッカーや、他のスポーツと異なり、ゴルフの発展の歴史には、人間の品と、ルールが、教科書や聖書のように絡み合っている。
ただ勝利すれば評価されるだけでなく、勝ち方や、プレーの品性や、コースの攻略法に見る知性が、問われる。

 マグレガーは、1897年以来、来年で創業115年。度重なる戦争と民族の独立と、資本主義の発達に伴う都市の変化の中で、世界的にも名だたるプレーヤーに愛され、慕われ、呪われ、嫉妬され、それでも決して迷わず、営々と、ギヤ(道具)を造り続けた。

 僕が、微力ながら、マグレガーの佐谷さんを手伝うと言うことは、大袈裟に言えば、ゴルフの歴史作りの、お手伝いをすることになる・・・・そんな緊張感が沸いている。

 商品を売るのではなく、ゴルフの歴史作りを手伝うのも、楽しみな仕事である。