DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2011.08.08

第22号 ちばき屋の千葉さんは憧れの日本男児

 ちばき屋の千葉さんは憧れの日本男児。というと日本男児って何ですか?聞かれてしまうくらい日本と言う言葉が、何処にも見当たらない”今の日本”。
 この言葉の本質は、男の生き様、死に様、そして行動指針を支えている”男の有り方”を表現するもの、よって、現在の日本のように、人それぞれ個性が在って、自由で言いじゃん、、、と言う人には、気難しく聞こえるかもしれない。

 千葉さんとは、彼これ人生の半分くらいのお付き合い。とある飲み屋のカウンターで、盛り上がる客を尻目に、僕たちは、一人黙々と、考え事をしながら飲むタイプ。よって、今でもそうだが、気になって仕方が無いしょうがない存在であった。

 「今の、料理屋を止めて、ラーメン屋を始めるんだ」
と聞いた時、なんだか一流の割烹料理屋を止めて、何故ラーメン屋なんか始めるのかは、当時の僕には理解できなかった。

 その後ラーメン「ちばきや」は、その味が日本全国に評価され、押しも押されぬ一番のラーメン屋になった。

 日本男児の条件には
@夢を持つこと
Aその夢が、社会に影響を与えること
Bその夢の為に、死ねること
Cその夢を、みんなが、歓迎すること
Dその夢には、一本柱が立っていること
Eその夢は、簡単にあきらめないこと
Fその夢には、終わりが無いこと
Gその夢を、後ろ指で指されても、笑っていること
Hその夢のお陰で、人が成長すること
Iその夢が叶ったら、日本を誇りに思うこと

 千葉さんの故郷気仙沼の旧友から、電話が入った、
「会えなくて、ごめんなぁ、今度行くからよ」

来年の春が来る前に、地震と津波で、全て流された気仙沼の海岸に「かもめ食堂」という料理屋を作り、彼の原点になった、ラーメン屋を復活させる予定である。
当時、小学生だった千葉さんはその店で、おばあさんの造る”ラーメン”に、感動して、魅せられて、今があると語ってくれた、

そうそう
J番目は

 夢が達成されたら、世話になった人に、恩返しをすること

*例えその人が、この世を去っていたとしても。