DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2009.10.20

第35号 月刊「美楽」11月号

『凍てつく夜』
 星が流れる音がしたので窓から空を見上げると、凍てついた夜空にたくさんの星たちが何かぼそぼそ、こそこそと呟いている。僕は星を一つずつ手の平に集めて、湯船につけてあげた。
 
 冷たくなったたくさんの星を湯船につけると、再び輝き始め、北の空に元気よく飛び出していった。
 「あったかくなったよ・・・・」