DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2009.06.12

第21号 C.W.ニコル氏(作家、環境保護活動家、探検家)

 C.W.ニコル氏(作家、環境保護活動家、探検家)と取材でやっとお目にかかれた。あの暖かな日本語。逞しく日焼けした頬と、物憂げで悲しみさえ感じられる眼光。・・・・それに尊敬する開高 健先生と「野生の呼び声」という座談会の本まで出版している。

 溜池にあるホテルのロビーに、ヒルズの高層ビルの隙間から、夕日がこぼれている。玄関に向かってニコル先生を待っていると、丁度逆光になって
、僕の気持ちは期待で一杯。

「昔、小さな川が流れていて、そこに小鳥たちが飛んでくると、何故か気を失ってしまうのです。東さんは、この意味がわかりますか?」

 僕は、汚染物質か何かだと思っていたのだが、どうも森のマイナスイオンが、恐ろしい濃度で流れて、鳥たちが気持ちよくなってしまうらしい。

 こんな自然や環境に関する山ほどの、経験談(エピソード)が、抒情詩のように、言葉になる。話しではなく言葉で、伝わってくる。

 インタビューが、終わって、僕の体はマイナスイオンで充填されたように
浮いていた。

*詳しくは、美楽8月号からの、連載をお楽しみに。