DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2000.01.09

◎鹿児島へ。

◎鹿児島へ。

 YWBの人ごみの中で、読書。伊集院静氏の「水の器」文庫版。昔から、人の喧騒の中に身をおいて周辺の人の会話や、歩く姿、衣服の様子から何となくその人の生活を想像するのが好きだった。この習慣は、いつから始まったのだろうと考えると多分子供の頃からだったように思う。今でも鹿児島の祖父の家に集まった親戚の様子を遠くから神経質に観察していた自分自身の光景が写真のように記憶されている。この性格を発展的に濃くしたのは、父の都合で転勤が多かったせいだろう。転校生は、新しい学校に移るたびにクラスの様子や、同級生の力関係を一歩引いた所から観察する。状況を理解しないで安易に自分を主張すると、とんでもない"村八分"になり、とり返そうとして倍の苦労しても一旦孤立した生徒はなかなか浮け入れられないのが、面倒だった。

 家族から離れてねている主人、3人の子供の手を取って日頃のイメージ・アップの回復に努めるパパ、初めてのデートなのであろう二人の歩き方に何処となく初々しさのあるアベック。正月休暇がYtoKの影響で1週間伸びているのか集団として不慣れを感じさせる人の群れに、騒々しさを感じながら昼寝をしてしまった。