DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2015.01.26

汐留の動物園

 汐留のパークホテル東京の25階のフロント脇のレストランは、今日本で一番楽しい動物園である。林総支配人の遊び心と人を喜ばせるセンスには驚かされる。

 今回のテーマは「冬の動物園展」と題して、レストランのダイニングテーブルの横や、壁際やコーナーに、鳥や動物のつくりものアートが飾り付けている。
 そもそもこのフロアは、空に抜けるように高く、普通でも心地よくミルクティーを飲めるのだが、その解放された空間に装飾をするという発想が何とも喜ばしい。そんな林総支配人から物腰やわらかく、
「少し遊んでいってくださいよ」
 と、部屋のパンフレットを差し出した。いくつかの部屋にはどうも中世の清の時代の漢字をベースにした部屋に仕上がっているらしく、壁には巨大な屏風や書が掛けられているようだ。
 
 東京オリンピックが開催されると、汐留エリアは間違いなく数十万人の観客を迎え入れられることになる。ただ寝て、休んで、食べる、だけのビジネスホテルも悪くないのだが、何度も訪ねてみたくなる大人の娯楽空間として、アートをテーマとしたこんなホテルも東京という街の評価を高めてくれる。


※平成26年3月末現在の旅館業の営業許可施設数は、7万9,519施設であり、前年度より893施設の減少となっている。(厚生労働省/衛生行政報告例より)