DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2014.09.18

芝大神宮「だらだら祭り」

 新聞やテレビで高齢社会の特集が五月雨に企画されている。国民医療費の増加から老人の孤独死まで様々であるが、最近目につくのがお墓の改装である。  
 日本全国で数百万ともいわれる寺や霊園、個別に管理されている墓の維持や管理ができなくなっているということである。そこで、とくに戦後都市に集中した労働者が出身地やふるさとのお墓参りもできなくなるどころか、放置されてしまい、やがて無縁仏となってしまうのである。
 私たちは、何十億分の1かは知らないが、偶然と奇跡の産物によって、この世に「命」を授かっている。
 下着もなかった時代の先祖は、それこそ気象の変化や地震、様々な病気や戦争などの「死」を避け、命をつなげてきた。よって、簡単にインターネットでお墓参りをするという訳にもいかないのだ。

 私の家は、先祖代々神道である。かといって、神様を信じないわけではないが、神社の祭りとなると少年時代から胸が騒いでしまう。たこ焼きやお好み焼きや金魚すくいもほとんど興味の対象ではなく、鳥居をくぐった瞬間に子供ながらに身がしゃんとなるのが好きだった。

 今年もちょうちんをぶら下げてもらった。