DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2014.05.20

月刊「美楽」201-6月号

「アルベルト・ザッケローニ監督」

 ワールドカップが国と国の威信をかけて戦う大会といっても南米や欧州とは異なり、まだまだピンとこないのが日本人である。
 国技と言われる相撲ですら、十年間モンゴルをはじめとした外国人横綱にその座を奪われても、大した悔しさもなければ、柔道や和弓と行った我が国伝統のスポーツが今ひとつ盛り上がらなくても、問題意識すらない。スポーツに国境はないといってしまえばそれまでだが、要はテレビがオンエアする競技しか支持されないのだ。

 なでしこジャパンがワールドカップを制したのも今や過去の話。今回のワールドカップも、弱々しいアベノミクスが一瞬のカンフル剤になったとしても、根本的なパワーの源にはならない気がする。