DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2011.12.27

第44号 聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-

 美楽の執筆者でもある古庄氏が、監修に参加した東映映画「山本五十六」が封切り。この種の”第2次大戦”をテーマにした映画は8月の終戦記念日前後の封切りが多いのだが、・・・・何か時代めいたものを感じてしまう。

 どうにもこうにも手の打ちようの無い日本なのは、余程馬鹿じゃない限り国民に理解され始めた。もともと人材以外の資源のない日本が、今で言うACEANのような大東亜共栄圏なるものを、旗印に東南アジアから中国を侵略していく。70年前の日本の状況と、今日の状態が、幾分似てきているだけに、この映画の主人公山本五十六氏の気持ちが少しは理解できる気がする。


 誰よりもアメリカの事情に詳しく戦争の早期終結を目指したにもかかわらず、ずるずると戦争の闇に引きずる込まれていく日本。
 TPPやら、増税やらで不安の中にある国民は、戦争に反対し続けた連合艦隊司令長官・山本五十六の判断と、先見性を求めている。


 そろそろ、日比谷通り辺りを、学生が数万人規模のデモを、起こしても良さそうなのだが、どうやら”個人の生活”で、多忙らしい。この国は、一人ひとりが、それぞれの暮らしの中の、”満足!”を追いかけたら、危険な状況に追い込まれてくる歴史が、度々あった。にも。関わらず。