DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2010.03.03

第9号 朝青竜は本当に・・・・

 朝青龍氏が引退。まるで、これで事が済んだかのようにマスコミは”次の話題(吊るし上げの材料)へ。 日本に内包されたストレスは、メディアを通して瞬間的に、解消されても、実は本質的な解決には至らない。

 昔からの悪い癖で、集団主義(個の存在の意義を理解したくない)という国民的性質を、悪用して、或いは自然発生的に増長させて、特に経済的に混乱をきたした時期に”人柱”を作り出す。

 戦争では・・・・、公害では・・・・、選挙では・・・・教育では・・・そしてリクルート事件、事が起きると、必ず犯人を捜し出し、作り出し、標的に変え、みんなで”村八分”にして、社会のシステムに内在する不完全を解消しようとして、実は本質的な問題にメスを入れない。

 相撲協会に代表される、”仕切る側”に、対する提案や、持続的な要望は決して行われないで、後は、人任せに、するのだろうか。歴史的に大衆(視聴者)は、そんなに飽きっぽいのかな。目くらまし的に、”ネタ”を探すことは、メディアとして犯罪的な行為とも、思えるのだ。

「僕にとっての、朝青竜は、話のわかる好青年で、決して理解力の無い
スポーツマンではない」

 傷つかないメディアという檻の中で、ただの偽善者を振る舞う・・・・そう、君たちの方が、余程無責任で下品だよ。