DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2010.01.23

第4号 安藤勇寿先生の栃木県はゴルフ場・・・・

安藤先生の美術館の周辺には、一体幾つゴルフ場があるんだろう。この写真の山の麓に美術館があって、皐月ゴルフ倶楽部をはじめ、20や30のゴルフ場が殆どの山の中腹に寝そべっている。
高速の出口の看板には、まるでスーパーの価格表のようにずらりとコースの表示板。

山肌を、水平になるまで削り、東京に砂と岩を運び、売り、私たちはビルと住宅を作る。栃木の山と緑は、まるで、血液を売って生きていく切ない人間のようにも思えるし、高度経済成長時代の被害者でもあり、バブルの不動産の為の売血という名の応援者でもある。

道のあちこちに友人でもある、地元出身の茂木敏光氏の選挙ポスターが目に付いた。セメント工場は三井、三菱を始め旧財閥系の巨大なものが目立ち、煙突からは、不況とは思えない程の噴煙がアルプスに向かって流れていた。