DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2006.02.04

第6号「鹿児島・天文館のラーメン 小金田」

天文館の裏手の公園の横に、タクシーの運転手さんなら誰でも“一押し”のラーメン店「小金太」がある。

実家の母に、ハンバークをおねだりするには遅すぎる時間なので、並ぶのを覚悟で天文館の「小金太」に向かった。
首都圏に進出しているラーメン店はその殆どが福岡か札幌に本陣を置いている。その為、鹿児島のラーメンの知名度は低い。鹿児島の名産から黒豚と地鳥とさつま揚げはイメージ出来ても、ラーメンを連想する人が意外と少ないのである。しかし空港あたりの薩摩のラーメン(山形屋)を時間に追われてほんの一杯かけこんでも、味は絶品である。

「小金太」のそれは濃縮豚骨ベースではあるが、鳥ガラの調合と、多分魚の骨を充分に煮出し、“シラス台地の水”でコしてあるので、見かけと異なり意外なほど、さっぱりしている。
その上に、チャーシューの黒豚(角煮)は18番、素材も量も・・・言わずと日本一に決まっている。
 
老舗の「こむらさき」や黒岩といった地元の一流店よりも、その軽妙な油の配合に”舌が懐く、絡まる、魘される”。
食べ放題の薩摩大根をかじりながら、待つこと5分、・・・・
「熱いですよ!」と言ってテーブルに並ぶ頃には、舌の裏から喉の奥まで唾が溢れている。

ついでに、チャーハンとギョーザも侮れない。