DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2002.05.09

5月9日(木)新宿ヒルトンの窓の下にボランティアをしている新宿西口公園の闇が拡がっている。

ホームレスの連中は今ごろ何の夢を見ているのだろう。キム・ユンジンさんと日本のコンテンツ業界の話や、お互いの生い立ちの話、彼女と僕のの人生論など意見交換している。藤原紀香さんとカネボウのCMが進み、ワールドカップの日韓親善大使としての活動も忙しくなり、あれやこれやで今後大きな彼女は飛躍をしていくことだろう。それにしても英会話をもっと勉強しなきゃ、ニューヨーク育ちの彼女に表現したい事が山ほどあるのに、微妙なニュアンスの半分も表現出来ない。帰り際に彼女ともう一度ゆっくり議論をする機会も持った上で、韓国のコンテンツビジネスのビジョンを企画化する事になった。
ワールドカップに関しては、賛否両論あるものの今世紀最大のイベントがいきなりアジアで開催されて、正直なところ政治からマスコミまでどう対応していいか解からない無い状況。あらゆる関連マーケットも様子見を決め込んでいる。僕の経験では、こんなストレスを溜め込んだイベントは始まった瞬間手の付けようも無いほど大爆発するものだ。まるで堪えていた恋の炎が祭りの夜に凄い温度で燃え始めるように。
何年かしてアジアの交流がもっとスムーズになった頃、ひょっとしてこのイベントがきっかけになったと総括する日がくるに違いない。このところ数回ソウルに足を運んだが確かに日韓はいい関係になってきている。
そういう意味でWCは、何年か後の僕にとっても思いで深い行事なるだろう。