DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2002.04.07

4月7日(日)雨の路上で車上泥棒に遭った。

海岸の事務所で、ボクシングのVTRに集中していたら、玄関の前に駐車していた車の助手席の窓を割られブィトンのショルダーと、アタッシュケースを盗まれた。薄暗い夕刻7時ころ、生暖かい細かな雨が海沿いのエリア独特の汐風に舞っていた。不思議なもので、車をとめる時に何かいやな予感はあったのだが、駐車違反のステッカーが貼られるか、風で飛んでくる葉っぱがフロントガラスに纏わりつく位の事だと想像していた。明らかに、僕の車を標的に狙っていた計画的犯罪で、しかもこの手口は外国人。大胆で、素早く、巧妙で、鋭い。
印鑑証明発行用のカードや、デジカメ、手帳、アドレス帳など盗まれた。僕は諦めの早い方で、助手席の散乱したガラスを見た瞬間、これらのものとは永遠にお別れだと観念した。
一番ショックなのは、デジカメの中の写真だ。あとのものは、また買えばいい・・・・そう諦めるしか方法がないくらい鮮やかな窃盗団だった。
翌朝、雨に濡れた近所の駐車場から、壊されたアタッシュ・ケースとショルダーの中身が発見された。車をヤナセにとどける途中、こんな時代でも派出所にものを届ける良心を持った人が居てくれるんだなぁと嬉しかった。