DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2001.03.30

東京プリンスの桜はカワズサクラを皮切りに、満開に向かってまるでオリンピックの水泳選手のようにゴールを急いでいる。ソメイヨシノの順番はどんなに急いでも所詮は出産日のようなもので一番最後になる。

東京プリンスの桜はカワズサクラを皮切りに、満開に向かってまるでオリンピックの水泳選手のようにゴールを急いでいる。ソメイヨシノの順番はどんなに急いでも所詮は出産日のようなもので一番最後になる。そのかわり今週の日曜日あたりは増正寺の空は薄いピンクで覆われ、”正直者の幸福”を一人占めする。

さだまさし氏が鹿児島のコンサートを満席にした。その客のなかに母がいた。足の具合が少し良くなって、さださんのコンサートを久し振りに観に行った。楽屋に挨拶に行くというので得意の卵焼きと焼酎を持たせた。翌日、宮崎のフェニックスに行くゴルフの車中からTELがあって「卵焼き、本当においしかったよ」とのお礼。さだ氏らしい気配りに感動した。あの映画のような家族の風景描写は、こんな神経の繊細さがエネルギーの源泉だろう。