DIARY:夕焼け少年漂流記

 

1999.12.24

バリッとダンヒルのスーツ。晴れ、VIPシリーズ。

バリッとダンヒルのスーツ。晴れ、VIPシリーズ。

I・R・Iの藤原氏を中内会長にセット。8時40分に神谷町集合。西澤氏、中田氏、クリス氏と大人数で芝のダイエー本社へ。藤原氏のインターネット総研が、マザーズ市場に上場した勢いを借りて、"時の人"という話題性に乗って中内会長に面談。会長も、比較的機嫌がよく、また昨日のデータに目を通していたのかVIP扱いでわれわれと接してくれた。藤原氏の学者的カリスマ性と、僕の細かい人間洞察力が上手く噛み合えば今後この企画は上手くいくかも知れない。記念写真を何故か取って、芝浦のローソンへ。

時間が詰まっているはずの、藤原社長も無理して同行。多分勝負の予感がしているのだろう。予定より25分も早く着いたが、広報室の鈴木室長の手配で藤原社長と、藤原社長の(わかりにくいなぁ)名刺交換。なんとCEOと、松岡専務理事が電話でフォローしてくれている。虎ノ門パストラルで簡単な朝食兼時間調整。今度は実行部隊との昼食。常務会長室長の宮島氏と、ダイエー情報サービスの佐野専務との昼食。「鮨貴(3433)2418」という宣弘社の裏の道。この辺りにこんな美味い寿司屋があったとは。話はとんとん拍子で、来年の一月は勝負になりそう。今度は、1時の約束でK−1の石井館長が来社。Gは、神蔵君の奥様、お嬢様に、秋山氏と大賑わい。石井館長曰く、「仕事には、陰と陽がある。どんな成功者もそれを上手く使いこなしてきた」これは凄い名言だ。

 2時からリクルートで高木専務に近況報告。

高木専務元気が無いな・・・?年明けに坂本 健さんの所にも行く予定。

 須川君とタクシーでタカラ本社へ。佐藤社長にプレゼン。須川君の素早い、わかり易い説明で社長感激、思ったより成功しそう。大阪の山口君のブブ・チャチャのおもちゃ商品の開発と、リカチャンの携帯モバイル。須川プロジェクトとして別の売上で計上したい。 

 長い一日が、やっと終わろうとしている。小菅のタカラからタクシーで大混雑の神谷町へ。江戸川の橋を渡る途中、富士山がシルエットに見える。夕焼けの川岸の向こうに、出来たばかりの高層マンションが煙突のように伸びて、それが太い額縁になって橙の空を切り取っている。こんなところから、富士山が見える・・・、江戸時代に夕焼け空の河原道から遊びを終えた子供たちが釣り竿を背中の乗せて家に急ぐ姿がイメージできる。そう言えば、銀座の「G」のママだったAさんがあのマンションの辺りに住んでいた。「昨日、オウムの信者に国松長官が撃たれちゃったの、マスコミが凄くたくさん来て大変よ」

あれはいつ頃のことだったろう。クリスマス・イブでタクシーはますます動かない。こんなときに限って、"水漏れ"なんかがおきてしまう。

 一日の疲れを取ったサウナの後、芝の駐車場の上にクリスマス・バージョンの東京タワー。青、緑、黄色の順番にライトがつけられ、雰囲気をかもし出している。寒い。この駐車場で、缶の緑茶を飲みながらクライスラーの中から何回東京タワーを眺めただろうか・・・?右脳はこの場所が一番休みを取れる。