DIARY:夕焼け少年漂流記

 

1999.12.05

晴天。夕方から雨の予報なのに、降らず。夜ポツリ。

晴天。夕方から雨の予報なのに、降らず。夜ポツリ。


大阪から、舞台芸能の品田 昭夫氏が帰京。東京駅にお迎えに。皮のコートのポケットがやたら複雑な構造になっているため、手で持っていたのが大失敗。


何故か帰り道で、携帯電話を無くしたことに気がついた。・・「悪いことに、丁寧にも携帯の中には、N会長を初め、E会長、など財界を代表する諸先輩の番号やらタレントさんの情報がずらりとメモされている。」


慌てて、NTTの落し物係に電話。のほほんとした初老の声の担当者が


「むずかしいかもしれませんねぇ。」


「とにかく、メモリーだけでも消してもらえませんか」


「いやぁ、むずかしいかもしれませんねぇ」


しばらく混乱しているところで、NTTから吉報。携帯をもう一本も持っていて良かった。というのは、拾い主が現在"落とし主"を探しあぐねて困惑されているとの事。自分用の携帯からすかさずお詫びの電話を入れると、本当に困った声で、


 「どこにいきましょうか・・?」


 「何処でも、参りますので」平身低頭、汗だくの"声"だ。


拾い主は二人連れで、理科系の大学生風、横に添っている女性が本当に可憐な美人であった(話の流れとは違うが)。5千円札を咄嗟に男性の紙袋に入れ、もう一度頭を下げた。


 「助かりました。」


日本にはまだ心ある人が、残っていると久しぶりに驚いた夜でした。


加えて、ちょっと、時間が詰まりすぎてるのかなぁ。