COLUMN:日刊ゲンダイ「数字のホンネ」

 

2008.03.04

日刊ゲンダイ「数字のホンネ」第50号 独身オトコよりも犬や猫がカワイイ! 『ペットを飼う独身女性「恋人が欲しい」55%』

 相変わらずペットブームが続いている。完全に把握しきれない数字も含めて、どうやら3000万匹以上の猫と犬が日本で愛玩されているらしい。

 不動産開発会社「リブラン」の研究所が昨年11月、首都圏の20歳から44歳の独身女性にインターネットで調査した結果、現在、彼氏のいない人に恋人が欲しいかどうかを聞くと、ペットを飼っている女性は約半数の55%だった。裏返せばペットを飼う女性の約半分は「ペットがいるから男はいらない」というふうにも読み取れる。
ちなみに、ペットを飼っていない女性は71%が「欲しい」だった。

 さらに、結婚を「非常にしたい」と答えたのは、ペットのいない女性で29%、ペットのいる女性は7ポイントも少ない22%だった。つまり、ペットのいる女性は結婚願望も比較的弱め。ペットとの生活がボーイフレンドや結婚への関心をうせさせ、面倒くさい男と生活を共にする必要はない、と考えている。

 考えても見れば、男女平等の世の中とはいえ、炊事や洗濯、育児などはまだまだ女性の負担になるのが現実。
たとえ恋愛中であっても、会いたくない時にデートに誘われたり、さして行きたくもない店での食事など、時間を拘束されるのも気が重い話なのであろう。

 最近、街を歩くとゴールデンレトリバーやポインターなどの大型犬と早朝散歩をしている女性の姿もチラホラ目につく。また、駒沢公園辺りに行くと、小さな犬とペアルックでベンチに座る女性がいたいりする。今やペットは男性よりも完全に愛される存在となっている時代である。

 ペットを飼う理由はさまざまであろうが、独身男性にチャンスがあるとすれば、この回答に注目したい。独身女性がペットを飼い始めた理由でもっとも多かった「一人で暮らすのは寂しいから」というもの。

 こうなってくると答えはひとつ。まず好みの女性がいたら、ペットの有無を聞くこと。次にもし、その女性がペットを飼っていなかったら、あなた自身が可愛いペットになるしかないのである。「彼女ナシ独身男」の最大の強敵は、犬や猫だということをゆめゆめお忘れなく。


2007年3月4日号