DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2013.08.30

第27回 ポール・マッカートニー来日 11月18、19、21日東京ドーム

 ポール・マッカートニーが、11月18、19、21日東京ドームに来日する。

 思い出すのは、1994年の福岡ドームのコンサートである。当時、ダイエーの故・中内功会長の鶴の一声、開業したばかりの福岡ドームの名前を世界に広げたいということで、マイケル・ジャクソンを皮切りに、ポール・マッカートニー、サイモン・ガーファンクル、マドンナ、さらには、ホイットニー・ヒューストンなどの地球規模で活躍するアーティストを招聘した。
 
 ポール・マッカートニーが来日するという話を聞いて、真っ先に思い浮かべたのは、中内会長とキョードー東京の故・嵐田会長の顔である。二人とも違った仕事ではあるが、戦後の日本に元気と勇気の花を咲かせた。僕にとっては、英雄である。

 あの日、福岡ドームの周辺には、何万人ものマイケルファンがスタジアムの周辺に輪を描くように並んでいた。
 リハーサルを終えて、客入れの前の静寂の中で、無数のスポットが点滅する巨大なステージの上に二人をご案内した。これから始まるステージは、福岡ドームのまさに世界への第一歩という予感に満ちていた。

 それから20年近くの日々が過ぎ、もしできることなら、中内さんと嵐田さんと一緒にポール・マッカートニーの最終公演に出掛けたいものだが、マイケルも含めて、あの日の英雄は、もういない。
・・・・・・・・・・・・・・・。イエスタデイ。