DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2012.09.10

第32号 銀座6丁目並木通りイタリア料理「トラットリア マルタ」

 銀座6丁目並木通りイタリア料理「トラットリア マルタ」に、招待された。
 この店は、ファンケルの宮島会長の行きつけのイタリア料理で、ランチもディナーも驚くほどリーズナブルで、気分よく、滑らかに、食事の時間が過ごせる。
 一般的に、銀座の西洋料理は隣の客人と肘がぶつかったり、時には会話が交錯したり、ひどい場合は、人の携帯電話に相槌を打ったりするほど、ゆとりもなければ、隙間もない。
 しかし、ここマルタは、1畳に1人ほどの広大なスペースにゆっくりと、イカの墨をあえたドライカレーが食べられる。

 壁にたくさんのうさぎの絵がかかっている。
 このうさぎの名前を「マルタくん」と呼ぶらしい。マルタ島のマルタなのか、丸太棒のマルタなのか、その辺はさておいて、このビルの関係者がこの絵の画家であるらしい。目の前でおっとりとワインを飲みながら、笑っている宮島さんとは、かれこれもう20年ほどのお付き合いになる。
 私の知っている経営者の中では、群を抜いて文化的で、上品な逸材である。