DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2009.11.16

第38号 夕焼け寸話

夕焼け空が久々に、東京の空を覆った。夕焼けは、明日に続く夢の種。
今日一日の、最後のエネルギーが、一瞬にして発散され、放射し、やがて
みんなに、惜しまれながら、暮れていく。だから切ないし儚いし、吹っ切れれば元気である。

それにしても、今夕の夕焼けの色は、なんと複雑で単純なんだろう。雲の奥に控える太陽の紫と、黄金色の風が、澄んだ午後の空の青を置き去りにして、現実と夢遊している。