DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2006.02.22

第10号「奥湯河原の旅荘 オーベルジュ湯楽」

奥湯河原の旅荘「湯楽」を訪れた。

2002年の日韓共催ワールド・カップのプロモートの仕事で、お世話になった東(あずま)氏から、湯河原の「オーベルジュ 湯楽」という老舗の旅館を購入したという手紙を頂いたので、一度は訪ねてみたいと思っていた。

湯河原温泉に出向く時は、イマジニアの神蔵社長や笹岡薬品の笹岡社長の“年納めの会議”に招待されて旅館「あしかり」に行くのが定番で、真冬の2月にこの地の別な旅館を訪ねるのは初めてのこと。
(私は、風呂から出たときに、ぼぉーと過ごすのが好きで、露天から慌てて這い出して、冷たい風から逃れるように、バタバタするのが嫌いなのでとにかく“冬の温泉”、特に露天は苦手なのだ。)

「とにかく来てよ。上手い食い物を用意するから。」東氏のいつもの強引なお誘いにのって品川から新幹線で小田原まで40分。そこからタクシーで箱根山系に向かって10分ほど川沿いの登り道を走ると、もう温泉街。少しは、景気が回復してきたのか、こころなしかカラオケ店やラーメン屋さんのネオンが綺麗になってきた気がする。・・・・・浴衣姿の温泉客がぞろぞろというには、もう少し時間がかかりそう。

「湯楽」は、部屋風呂のついた3室と16室ほどの豪勢な客室に、地元の魚と、凝った肉料理をフランスレストラン風にアレンジしたダイニングで食べられるのが自慢。
館内のあちこちに展示してある、東氏自身が趣味で集めた高価な絵画が見せ所。

葛飾育ちの奥さんが、東氏の“昔からの夢”に花を添えてくれる。
「とにかくこの人旅館が好きだったんですよ・・・・右も左も判らないので、毎日が大変なんですけどね」

“いい時間を過ごして来た夫婦の、趣味の良さが酒揃いとデザートのケーキの甘さに”しっかりサーブされていた。