DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2005.11.02

第12号「芦原温泉・紅屋にて」

S化粧品のI氏が代表を務める福井のゴルフ場で、冬が来る前に裏日本で一戦交え
ようという話になった。

宿敵がゴルフ場に前泊して充分な睡眠をとるようだ・・・・と聞いて、慌てて僕も金曜日の最終便で小松空港に向かった。
 ところが空港に着いたのはいいが福井、石川あたりの温泉場は、昨今の格安温泉プランなどの企画商品が爆売れしているらしく、超満員、素泊まりなどはもってのほか、”猫の寝るすき間すら無いのだ”。

ましてやいつも”ふらりと予約なしで旅をする”僕は呆然自失。冬が近づく冷たい小雨の日本海の砂浜に呆然と立ちすくみ・・・と言うことですっかり気持がダブル・ボギー。

こんな時は必ず出番が回るJTBの原田君に、緊急出動をお願いした。
「最高級旅館の、一番いい部屋しか空き室が・・・・」
散財覚悟でお邪魔したのが有名旅館の「紅や」である。
ここの自慢は、和風庭園。クリスマス・ツリーのように、三角形に縄張りの雪支度をした松が、
鹿児島産まれの僕にはとても新鮮だった。


万事がこの準備不足である・・・・ゴルフのスコアーも大散財となってしまった。