DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2001.02.16

カナダ大使館のパーティ会場にて細川総理夫人主催のスペシャル・オリンピクスの日本招聘会議。

カナダ大使館のパーティ会場にて細川総理夫人主催のスペシャル・オリンピクスの日本招聘会議。人口の1%は出現するという彼らのオリンピクスを、2005年にどうしても長野で実施したい。国際的にも”やさしさ、豊かさ”などの社会共存性が低く、加えて文化のレベルも劣り始めた日本が少しでも、グローバル・スタンダード(経済的な意味ではなく)の刺激を受けるチャンスになる。長沢純さん風に味付けされた進行は、アントニオ猪木氏、大リーグ第1号の村上氏らの参加もありとても暖かい雰囲気。これ位の規模のパーティは、アメリカ留学時代もあちらこちらで開かれていた。考えてみれば、ホテルで何千人なんて形だけのイベントが異常なんだ。日本は“質から、数の時代”を卒業し、”血の通った個人”の時代に早急に移らなければ・・・。

朝の新宿は津田さんを始め、味噌汁を作る人の活気に溢れている。ダイエーで買ったうどんと賞味期限の切れたコーン・フレークスをもってみんなの輪の中にいる。向こうに見える東京都庁のビルはせっかくの日光を完全に遮り、職を失った人々は甲州街道の冷たい排気ガスと、昨晩の汚物の匂いを混入させたような路地裏の空気が充満している。耳たぶが寒い。
公園にわずかに残った日だまりで、猫が3匹遊んでいる。少しだけ柔らかな気分でいられるのは、そんな動物にも”分け前”の魚の骨が残っているからなのか。