DIARY:夕焼け少年漂流記

 

1999.12.10

朝から散歩。Gの辺りは、たくさんの種類の椿が開花を待っている。

朝から散歩。Gの辺りは、たくさんの種類の椿が開花を待っている。その中で、石楠花の葉が美しい。暖かい冬の朝。

Kさんが、天国にいかれてずいぶんたった気がする。ご長男のと、全日空で、昼食。不思議だなぁ、「目」がとても似ている。Kさんも若い頃はこんな感じだったんだろう。肩の辺りの肉ずきや、小柄だが威厳が出てきそうな歩き方はまるでKさんが生き返ったみたいだ。



1999.12.10

東京タワーの空は紫、星がきれい、芝の駐車場

東京タワーの空は紫、星がきれい、芝の駐車場

 勝負の第一ラウンドの鐘が鳴った。僕は演劇的に表現し、いかに相手を驚かせ、感動させるか、準備段階の資料や組織のまとまりも含めて、プレゼン全体が戦いでもあり、勝利へのドラマだとおもっている。

これは多分リクルートの宣伝部の時代、数多くの"売り込み"を電通、博報堂から、プレゼンされたからだ。今日のプレゼンの前の打ち合わせは、そういう意味でやや事前の刷りあわせが足りない。役者は揃ったものの、シナリオ、ストーリーに吟味が足りない。そんな不安があったが、いざ始まってみるといやいやこの軍団の人材は中々の適応性、柔軟性があり、加えて先方がテクノロジーがさっぱしと来ていて上出来であった。

僕がイヴェント業界の中身を多少知っていることもあり、その後の別会社やもろもろの件は神蔵君の任せることにしてGに帰社した。新宿のパーク・ハイアットに戻り、スクウェアのN氏(現在、採用中のため内緒)と西澤氏、神蔵君で念の入った将来をかたった。とにかく、とんでもない時代の中でI・Tというビジネスを初め、ひょっとすると僕の人生の"サビ"のメロディーを作曲し始めているのかも知れない。久しぶりの西澤節に、僕の未来も面白くなっている。

 AtoZからM君のお誘い、着いてみると大福さまのように安らかな笑顔で寝ていた。合わせた両手がふっくらとしていかにも金運が良さそう。そういう僕も指は中太だ。何件か回って疲れているのか、起こさないように横でそっと由美子ママと世間話。そうこうしているうちに、ロートレックのYちゃんが登場、これで僕の役割は本日終了。長い一日が毎日訪れている。